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「芝しごと・温量指数気候区分マップ」v1.1.0 を公開しました

  • 執筆者の写真: Growth and Progress
    Growth and Progress
  • 6月11日
  • 読了時間: 3分

「芝しごと・温量指数気候区分マップ」を v1.1.0 にバージョンアップしました。


▼アプリURL


初期画面(2025年気候区分)
初期画面(2025年気候区分)

本アプリは、日本全国の温量指数(Warmth Index)を地図上に表示し、1981年から現在までの気候区分の変化をアニメーションで確認できるWebアプリです。


温量指数は植物の生育可能性を評価する指標として広く知られており、日本の植生区分や農業・緑化分野でも活用されています。


芝生管理の視点では、暖地型芝・寒地型芝の適応性や、ウインターオーバーシード(WOS)の適性を考えるうえでも参考となる指標です。


1981〜2025年の45年間を収録


今回のバージョンアップでは、収録期間を従来の1992〜2024年から、

1981〜2025年(45年間)

へ拡張しました。


これにより、より長期的な気候変化を確認できるようになっています。

例えば、

  • 北海道における冷温帯の変化

  • 本州の暖温帯化

  • 九州・沖縄における亜熱帯化

など、地域ごとの変化を視覚的に確認できます。


また、アプリ起動時には最新年である2025年を表示するよう改善しました。


温量指数区分をより分かりやすく表示


v1.1.0では、地図上の等値線に温量指数区分を示すローマ数字ラベルを表示するようになりました。


等値線上の気候区分表示
等値線上の気候区分表示
  • II:冷温帯

  • III:中間温帯

  • IV:暖温帯

  • V:亜熱帯

  • VI:熱帯


地図を見るだけで、どの気候区分に属しているのかが分かりやすくなっています。


WOS適性の目安を追加


芝生管理者向けの機能として、凡例にウインターオーバーシード(WOS)の適性情報を追加しました。


気候区分凡例表示
気候区分凡例表示

一般的には、

  • IV:暖温帯

  • V:亜熱帯

がWOSに適した気候区分と考えられています。


近年は気候変動の影響により、従来の経験則が当てはまりにくくなってきています。

温量指数という客観的な指標を用いることで、地域ごとの気候特性を再確認する材料として活用できます。


NASA POWER の気象データを利用


本アプリでは、NASA POWER が公開する月平均気温データを利用しています。


日本全国を0.5°グリッドで区切り、各地点の温量指数を算出しています。


その結果、全国規模で気候区分を比較できるだけでなく、年度ごとの変化をアニメーションで追跡することも可能です。


芝管理における活用例


本アプリは学術的な気候区分マップとしてだけでなく、芝生管理にも活用できます。


例えば、

  • ウインターオーバーシードの適性評価

  • 寒地型芝・暖地型芝の適応性検討

  • 将来的な芝種選定の参考

  • ゴルフ場や競技場の長期的な管理方針の検討

などです。


特に近年は、これまで暖温帯だった地域が亜熱帯に近づくなど、気候区分そのものが変化しつつあります。

「昔からこうしてきた」ではなく、

「現在の気候がどうなっているか」

を確認するためのツールとして利用していただければと思います。


今後について


今回のv1.1.0では、

  • データ期間の拡張

  • 地図表現の改善

  • WOS適性表示

  • ブランド統一

を中心に改善を行いました。


今後も芝生管理に役立つ気候情報ツールとして改良を続けていく予定です。

ぜひ一度お試しください。


ちなみに...

温量指数は1948年に生態学者の吉良竜夫博士によって提唱された指標ですが、現在インターネット上で見られる温量指数マップの多くは作成時期が不明です。気候変動が進む現在、過去の気候を前提とした区分ではなく、最新データで気候区分を見直してみることにも意味があるのではないでしょうか。


 
 
 

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